さようなら、わたしの止まり木

この1年間、散財と時間の浪費に費やした洋服屋さんがある。スタッフさんとは名前で呼んでもらえるほど顔なじみになり、仕事帰りに立ち寄る癖がついてしまった。
そのお店が今月いっぱいで閉店になる。
お友達のように仲良くしてくれたスタッフさんともお別れ。寂しい。
仕事で疲れてボロボロになってる時でも、素敵な服を選んでくれて元気が出た。その服を着て仕事に行くことで、辛い通勤も頑張れた。なによりスタッフさんの笑顔が好きだった。
私の浪費は減るだろう。帰宅時間も早くなるだろう。だけど心が満たされない。
あの場所で、私は笑顔を取り戻せた。あの場所でほっと一息つけた。
来月にはなくなってしまうんだ…。
みんな私から遠ざかってゆく。良い気分は長く続かない。これから私はどうやって頑張っていけばいいのだろう。薬だけではとても解決できない。こころに穴がたくさん開いて私の中を風が抜けていく。むなしい…。