ずんだもち買って来い(^^;

週末介護当番。前日の二日酔いで気持ち悪い朝、母に電話すると「誰も居ないから早く来てね」と言う。少しムッとしてしまって妹に愚痴メールを送った。
母は脳血管性の認知症。階段を上るようにある日突然痴呆の段階が上がる。最近絵に対する情熱が少し薄れてきたように感じる。それと共に食に対する執着が強くなっている。
実家の近くに着いてこれからお昼を作るよと電話をすると、2週間前に持っていった団子の話をし始めた。ごまあんとずんだの団子を持って行き、嚥下も弱くなっているので気をつけながらごまあんの団子を食べさせたのだが、ずんだの団子も食べたかったらしい。後で帰ってきた父に「太るからだめだ」と言われ残りの団子を全部食べられてしまったのが悔しかったらしく、しつこく探して買ってきて欲しいとしゃべり続けて苦笑した。
仕方なく地元のスーパーでしょうゆ味の団子を探して買ってきた。与えると文句も言わず無言で食べていた。よっぽど悔しかったのだろう。
最近、母は毎週金曜日通っていたデイケアを止めた。母は60代。デイケアに来るお年寄りとは1回り位歳が若いので会話が楽しくないのだという。デイの施設はどうしても老人福祉施設を併設していて、若い認知症患者への対応は後回しになるのだろう。でも、これから脳卒中や若年性アルツハイマーなどで若い世代のデイケアが必要になってくると思う。私は母が家族やヘルパーさん以外の人々と話したり作業を通して交流が続くほうが良いと思う。ずっと家に居てテレビをじっと見るだけの生活では刺激が少なく痴呆が早く進んでしまいそうで怖い。
母は父と妹と3人で今月末なんと海外旅行をすることになっている。医師は大丈夫でしょうと言うが最近失禁が増えていて飛行機やホテルでの対応は大丈夫だろうか心配になる。妹は楽観的だが父は最近の母の様子を見て少し不安になっているようだ。それでも海外旅行には行きたいようで旅行の手続きは嬉々としてやっている。なんていうか複雑な気分だ。
私がプレゼントしたケアシューズの左足がほころびてしまったので、片足だけ買えないかと言われた。麻痺した左足は引きずるので靴も早くだめになる。ケアシューズは片足だけでも買える種類もあるけれど、母の履いている靴はだめだったような気がする。来週デパートに行って聞いてみようと思う。出来れば海外旅行に間に合うように。