穏やかな食卓

今朝はとても満ち足りた気分で目覚めた。何度か中途覚醒はあったものの熟睡感がそれをまさっていた。
夫が起きる前に豆乳をお腹に入れてから薬を飲む。夫に薬を飲む姿は見せられない。夫も見たいと思わないと思うから。でも悲壮感はない。なんでだろう、しょうがないな…って思われてる感覚。嫌だけど認めるよって、夫の気持ちが少し動いてきたのかもしれない。私も薬は上手に使って頼らない気持ちが強くなってきたから、なんだか不安が暴れない。
簡単に洗面、歯磨き…まだ左手の補助が必要だ。でも確実に細かい動作が戻りつつある。
鳥に餌をやってから簡単な朝食の準備。包丁はまだおぼつかない手つきだけれど右手が昨日より力が入るような気がする。ほんの少しの回復でも嬉しい。
夫が起きてくる。今日も仕事。朝食の果物などを欲しがる鳥をからかいながら楽しい食卓になった。久しぶりに夫に笑顔が戻っている。休み無く働いて疲れているはずだろう。心配だし休んでいる私は罪悪感でいっぱいだ。それでも大丈夫な感覚がなんとなく分かってきた。
無理に明るく振舞うことは無い。安定していること。笑顔になれること。「大丈夫」の確かな感覚まであと少し…。