貧困妄想

両親に親戚のお見舞い金を熨斗袋に入れて現金書留で送って欲しいと頼まれた。熨斗袋の名前は実家なのにお金は私の財布から出て行く…。
新札を用意して熨斗袋を買い、表書きして現金書留で送った。返すからと父は言ったが踏み倒すつもりだろう。
外は暑い風が吹いていて汗が噴き出し、何故か自分がいつかホームレスになるような恐怖に胸が苦しくなった。
ああ私はどうしたらお金のことを心配せずに暮らして行けるのだろう…。