長女の方が来るのを楽しみに…

今日はとても暑かったので公園の歩行リハビリを止めにしてゆっくりと朝食の時間を過ごした。洗濯物もなく、入浴介助も上半身清拭でいいと言われたので楽だった。
昼食は広島に帰省したときに山口の道の駅で買った手延べヤーコン麺を使ってみた。冷たいとろろそば風にしてつゆは塩分を考えて6倍に薄めてみた。付け合せはとりのささみの梅ドレッシングあえや庭で取れたミョウガ、オクラも使って歯ざわりも楽しめるように。母は珍しく私の食事を「おいしい…」と言ってくれた。無理して言ってるのだろうけれど少し嬉しくなった。今日の介護はリハビリが無い分随分ゆとりがあったから私も母も穏やかに過ごせたように思った。
ヘルパーさんの連絡ファイルを見てちょっと複雑な気持ちになった。昨日の連絡事項に、「今日は長女の方が来られるのを楽しみにしていらっしゃいます」と書いてあったのだ。多分、母が書いてくれるようヘルパーさんに頼んだのだろう。前回私が悲しんだことを覚えていたのだ。妹を頼りにしている母の気持ちはきっと変わっていない。だけど私が実家に来るからと気を使って書いてくれるよう頼んだのだろう。嬉しいような悲しいような何ともいえない気分だった。いまこうしてこのことを書きながら涙が零れてきた。
私はやはり変わってしまっても母の愛を独占したい気持ちがあるのだろう。
広島に帰省している間預かってもらっていた鳥を引き取って自宅に戻る準備をしていたとき、母は昔の母のように、「またおいで。」と鳥に話しかけた。鳥はよくお喋りして一人きりの母の話し相手になっていたらしい。「しばらくは鳥が居ないとさびしくてね…」こんな小さな鳥が母の心を穏やかにしていたのだなとコンパニオンアニマルの力を改めて感じた。
「またお世話になるから」いつもより1時間遅く帰路についた。