深夜の帰宅

夕食の買い物をして風呂を沸かし、夫の帰宅を待った。
私は薬漬けで身体が重くだるく、床に横になって時計の針が進むのを眺めていた。
深夜、一度電話が鳴った。受話器を取ろうとして電話は切れた。
暫くして夫は無表情で戻ってきた。夕食はつくるからと言ったのにカップラーメンでいいと言う。私と目を合わせない。風呂から上がった後私に背を向けてカップラーメンを一人で食べそのまま寝室へ行ってしまった。どこへ行っていたのかも何をしていたのかも分からなかった。私は夫を追って寝室に行き寝ている夫に「疲れたね…。私が悪かったね。ごめんね…」と言った。夫は目を閉じたまま聞こえていたと思うが布団を被ったまま何も言わなかった。私は暫くリビングで放心状態になっていた。。。