落ち着いてきた

夜はソファに寝て、母のトイレ介助を手伝うつもりだったのに、デプロメールを早めに飲んだために目覚めず気づいたら母は一人でトイレに行ってきたようだった。布団から出るのに時間がかかり意識がはっきりしていたから足元がしっかりしたのだろう。病院では一晩に5回もコールをしていたらしいが、家に戻れて眠りが深くなったのか、この後1回明け方介助に付き合っただけで済んだ。
相変わらず日中はあまり動かず椅子に座ってぼんやりテレビを見ていることが多い。身体を意識して動かさないとすぐ拘縮してしまう。足をマッサージしたり、スクワットを促したり身体を左右にねじったりさせたが、もっと運動は必要だと思う。せっかく病院でダイエットをしてきたのに、あっという間に戻ってしまったらこの半年の努力が無駄になる。体重や血圧や血糖値も毎日測る習慣をつけたほうが良いと思う。まず測定器具を買うところから始めないといけない。
午後、天気が良くなって暖かくなってきた。母は6月に開かれる美術館の絵の講習会に出たいと言い出した。3日間。やっと絵を描く意欲が戻ったのだろう。妹が付き添いをやると言う。妹が美術館に車椅子や身障者用トイレ等の確認を入れるとOKだと言う。問題は食事だ。どうするか、その前に主治医に相談しないと、ということで話は収めた。でも母が意欲的になることはいいことだ。外出して刺激を受ける事も必要だろう。失禁などで自信を失わないように上手に介助すれば自立が進むかもしれない。私は手伝えるかどうか分からないが実現できるといいと思った。母の表情が生き生きしていて良かった。