過去に寄り添う

母の話によると、妹も弟も最近来なくなってしまったという。二人とも働き盛りだしそれぞれの事情もあるだろうけどなんだか自分が貧乏くじを引いたみたいな気分になった。兄弟は仕事も順調で健康、一方私は夫が失業して自分は病気のためにフルタイムで働く事が今のところ出来ない。もしもUCが悪化して入院するような事があったらどうなるのだろうか。みんな今を生きてる。目は未来を見つめて。でも年老いた母は過去を振り返りその思い出に癒されることで生きていくのだ。前向きな人生が正しいとは限らない。私は母の昔話を聴きながら、自分の未来への不安を麻痺させるために安定剤を多めに飲み込んだ。