入院継続

夕食前のナースステーションの奥で、主治医から母の治療経過、今後の方針についての説明を受けた。担当の作業療法士、看護師も同席した。今回は母は食堂で待っていてもらい、父と私が話を聞いた。後から妹も遅れて来た。
主治医は、そろそろ障害が固定してくる時期だがリハビリが上り調子なのであと1ヵ月位入院してはどうか、今退院はとても出来ないとの判断を示した。入院継続だ。母にどのように伝えるべきか考える。
気になる認知症については、既に右脳がかなり障害されており年齢的にも回復の力はないだろう。これ以上悪くならないよう体調の管理をしていくしかないと言われた。身体が動いても絵を描く事が出来ないことも有り得るので、その際の心理的サポートは必要かもしれないとも言われた。情動失禁ほどの強い反応は特に感じられないが、脳に損傷があると性格が変わったり、以前と違う反応を示したりすることは良くあることだということだった。
急性期からしばらく見られたうつ状態は現在は回復しているようであるそうだ。
私たち家族は1ヶ月の猶予を与えられた。
介護認定は入院中でも可能だそうなので直ちに手続きに入ることにした。福祉機器、家の改装などの助成金は調べてある。この1ヶ月を在宅介護の準備期間に充てることになりそうだ。
妹が今回の入院費を一時負担している。なあなあにせず、すぐ返してもらうようにと話した。高額医療費は戻ってくるし生命保険の入院給付金も入金される。経済的な面ではあくまでも父が自立していけるように、私たち子供は距離を置くことも大切だ。
そして、私の経済的自立。来週は会社に行きどの程度の仕事があるか伺ってくる。そして別の派遣にもエントリーする。
忙しい1ヶ月になりそうだ。悲しんでいる暇なんて無いかもしれない。