緊急検査?

さくら

土日は発熱でごろごろしていて、いつものように過飲することもなく過ごしていたら、足の浮腫みがきれいに消えていた。
まだ体調が本調子ではなく、熱もあり、どうしようかと迷ったが、健診のクリニックの医師が、「月曜日にでも検査を」と言われたのが気になり、会社に電話して半休を申し出、かかりつけの市民病院へ紹介状を持っていくことにした。
紹介状を持っていつもの病院へ行くのは久しぶりだったが、普段の初診手続きと違い、いきなり地域連携室という所に行って直接関連の診療科に紹介されるので、待ち時間が若干短いような気がした。
紹介状の内容はきちんと見なかったのだが、どうも健診クリニックの医師が気を利かせて「急性腎炎の疑い」と書いてくれたらしい。
私はいきなり緊急検査を指示され、採血と検尿、心電図と胸部X線を受けることになってしまった。まだ具合が悪かったので、また検査であちこち行くのは正直しんどいと思った。
心電図ではまた看護師さんに「胸が苦しくないですか?」と言われた。また心拍数が高かったらしい。地下のX線撮影したフィルムをもらってやっと結果が揃い、再び内科受付へ。
それからしばらく待たされた。私は風邪の診察を呼吸器科で受けたいと思っていたのだが、待っている間に受付時間が過ぎてしまった。まだ微熱があるし、少し咳も出て苦しい。
やっと名前を呼ばれて中待合でまた待たされた。腎臓内科の女医さんは診察室から出たり入ったりしているが、私の名前はなかなか呼んでもらえない…。
最後にやっと名前を呼ばれて診察室に入ると、聴診器で診察、足の浮腫みについて尋ねられ、今日は浮腫みがなくなっていると話して、足を見せた。普段は足首がなくなり靴がきつくなるのに、今日に限って浮腫みがない…。
「腎機能は正常ですよ。大丈夫です!」腎臓内科の担当医は怒ったように言った。
「紹介状の先生が何で急性腎炎と判断されたのか、私には理解できない!」と怒りをぶつけられて困ってしまった。多分、検査を早くしてもらえるよう、気を利かせて書いてくれたのだろうと思いながら、派遣の健診の時に足の浮腫みの相談をした事。かかりつけの病院で腎機能の検査を受けるように言われて、こちらの病院宛てに書いていただいたことなど話した。
担当医は、尿検査の結果が出ていないのに「急性腎炎」と診断することはありえない!と怒りがピークに達していた。私は火に油を注がないよう、おとなしく先生の話を聞くだけだった。
それから、少し落ち着いてきたのか、私の家族の病歴を尋ねられたので、そのまま話すと、「大変でしたね…」と少し怒りが収まった様子になった。私の既往歴をカルテから読み、急に太ったのは心療内科の薬のせいであると思われることや、発熱は潰瘍性大腸炎の症状ではないかと言われた。足が浮腫んでいたら利尿剤を出そうと思ったが、大丈夫そうなので、次回消化器受診の際に浮腫んでいたら利尿剤をもらって下さいとの事だった。
最後に、なぜか「やっぱり赤い便が出たりするんですか?」と尋ねられたので、「今は緩解しているので大丈夫です」と答えたけど、潰瘍性大腸炎の患者って今も珍しいのかな?なんか唐突な質問で戸惑ってしまった。
紹介状の先生へ返事を書くと言うので、その内容が気になったが、それを受け取りそのまま投函した。辛らつな報告が書いてあるのではないかと思うと、検診医の先生がちょっと気の毒に思えた。
後で考えると、笑い話だけれど、その時は具合が悪くて午後出社する気力もなかった。
会社に電話して、欠勤することを申し出て、そのまま家に帰った。
夫はメールで「薬を買いなさい」と言ってきたので、その辺のドラッグストアで適当に風邪薬を買って飲んだが、効いている感じはしなかった。
とりあえず、腎機能は正常で良かったけれど…。