派遣なんか…

空席がひとつあいたまま、1週間は過ぎていき、新しい派遣さんが来る日が来た。
それまでの間、現場では、人なんかいらない、派遣なんか何も出来ない、現場を分かってない…と辛い言葉が聞こえた。
私はそれを聞こえないふりをしながら、次に来る方のことを案じた。
彼女は、やってきた。すらりとした、きれいなひとだった。周囲を伺いながら、現場の空気を読みながら、丁寧に対応していた。派遣として適切な対応だと感心した。
殺伐とした現場の空気を感じながら、派遣の立場でひとつひとつ仕事を確かめているようだった。
彼女の契約は3ヵ月。どうか、辛い思いをしないで欲しいと祈った。
そして、私の手元には、今の部署での9月末までの契約書が届いていた。そこには、契約更新の可能性あり、と書いてあった。
正直、今の生活をこのままずっと続けていけるのか不安になることがある。この仕事で本当にいいのか、自分に合っているのか、周囲はどう見ているのか…。
部長に年休を申し出た。その日は通院日だ。過食は治まってはいない。やはりたったの1週間の診察間隔の長さが私にとっては負担なのかもしれない。でも、1ヶ月に1回以上休むわけにもいかない。主治医に手紙を書きたいと思った。
私がどんどん私でなくなっていくような不安がこころを支配している…。
外見も生活もこころの中ですら…。