激痛…

パンジー

下血は続いていた。むしろ酷くなってきているようだ。
今日、午前中、仕事をしているときに下腹部に激痛を感じ、体中から汗が吹き出て全身が重くめまいがして倒れそうになった。
周囲に気づかれないようにトイレにポーチを持って篭った。
倒れてしまいたい程の痛みに大量の汗と大量の血便が出た。暫く動けなかった。
潰瘍性大腸炎が再発していながら、過食が止められない。腸が悲鳴を上げている。そして胃も…食事の後に食べすぎで吐き気が止まらない…。
仕事の契約更新が迫っていて切られるのではないかと言う不安、抑うつ状態で口数も少なくなった夫との関係への不安、主治医が辞めてしまうのではないかという不安、会う度老いていく両親の介護への不安、そして貧困妄想…
毎日フルタイムで仕事が出来るまでに回復したけれど、無理は重ねている。何も解決しないまま、問題は棚上げで生きていることへの様々な不安が覆いかぶさるように私を押しつぶす。
朦朧とした中で、まずデパスを飲み込んだ。それからペンタサを追加して飲む。
そうして洗面所の鏡を見ながら汗をふき取った。顔色から血の気が引いていた。
仕事の引継ぎは続いている。私はこれからどうなるのだろう。
深く息をして、ゆっくりとデスクに戻り仕事を続けた。
外は雷が轟き、激しい雨が降っていた。