派遣と言う立場
最近、自分の立場でいるのが苦しいと感じる。私はどこに所属しているのか曖昧で辛い。
強迫的に確認しないと落ち着かない。不安になる。何かに所属していると確信できれば安心するけれど、派遣と言うのは派遣先の社員ではないし、派遣会社の社員でもない。「派遣社員」という中途半端な立場なのだ。
望んで入った世界だけれど、傍に心を開いて相談できる人がいないことは、とても心細いと感じることが多くなった。周囲の社員たちが談笑したり相談したりしていると、その輪から外されていると強い疎外感をおぼえるのだ。
派遣会社の担当の営業さんは、何でも相談してと言うけれど、彼女はポジティブすぎて話していて息苦しくなる。隙がないのだ。耳を傾けてくれるひとではないと思った。
先日の休みを取るための相談のように、何か目的がある時は強力な援護をしてくれるけれど、こころが弱くなったとき受け止めてくれることはない。働くために奮い立たせるような言葉を投げ返してくれるだけだ。だから…もう、彼女には相談はしないと思う。
わたしは、この広いフロアの中で、ひとりで働いているような錯覚におちいる。
薬は効いているけれど、夕方、仕事が終わると、とり付かれた様に食べ物を貪り、水をたくさん飲み、そして用もないのに駅前のショッピングモールで着もしない洋服を買い込んでしまう。依存している。断ち切らなければいけないのに。
鏡の中の私は醜い。それなのに「お似合いですよ」という言葉が催眠術のように私を動かす。ただ、受け入れて欲しい。それだけのために浪費する。