ベルギーのチョコレート

快気祝のチョコレート

10月に山で遭難し腰の骨折で入院していた方から快気祝の品が届いた。ベルギーのレオニダスのチョコレート。ずっしりと重い。
リハビリで有名な病院に転院された話を聞いていたのだけれど随分早い退院だと思った。早速ご自宅に電話をかけた。
電話をかけると奥様が元気な声で電話に出て本人に回しますと言うので少しびっくりしながら待っているとご本人が電話に出てこられた。
12月半ばに退院し自宅療養を続けているそうだ。痛みはないけれど不自由なのでまだ通所リハビリをしなくてはいけないのだそうだ。母の経過と比べると驚くほど短い入院だけれど、妻が夫を介護する関係なら退院が早くてもお世話は大丈夫なのかも知れないと思った。
声はとても張りがあって元気そうだった。そうは言っても生活には不便なことも多いのだろう。でもどの程度の障害が残ってしまったのか聴くことはしなかった。ご本人は話したかったと思うけれど私は何と言葉をかけてよいかわからなくなりそうだったから。
反対に私の仕事は上手くいっているか尋ねられてしまった。私は苦笑してしまった。この方は私の母より10歳以上年上だけれど好奇心旺盛で精力的だ。心の内は解らないけれどポジティブでそして弱者には優しいまなざしを持った方だと思う。母がぼんやりと一日を過ごしているのと比較して切ない気持ちになる。
退院のお祝いを言って年末の挨拶をして電話を切った。また折を見て電話をしようと思う。