主治医の提案と迷い

通院日でした。
仕事がキャンセルになったり、条件に合う仕事が無かったり、あっても年齢で落とされたりして仕事がまだ決まっていないことで元気が出ないことを話しました。
治療が必要だと通院がネックになって派遣されにくいことも話しました。
仕事をしないと経済的な面だけでなく社会的にも心理的にも退行してしまうような気がするけれど、いまの私を客観的に見るとやはり病気で元気がなく仕事に向かないと思われても仕方が無いことも話しました。
とても長い時間主治医は私の訴えを聴いてくれました。そして2つの提案をしました。
土曜日に受診できる病院で薬の処方を受けること。そして消化器内科の受診が2ヶ月毎なのでその時に薬の処方はしないけれど面接を受けること。
主治医は私が通院をうとましく排除したい気持ちになっている気配を感じたのだろうと思いました。けれど私は主治医との治療関係を中途半端なところで断ち切りたくない気持ちもありました。
主治医は私にすぐに判断を迫ることはしませんでした。すぐに結論を出すことではないでしょうと言ってその話は終わりました。逆紹介の方法や手続きについても具体的な話はしませんでした。
私は少し寂しい気持ちがしました。主治医は私との治療関係を止めてもいいと考えているのだろうかと思いました。
主治医の心にも、執拗に仕事への執着を示す私に対して何かやり切れなさが湧き上がっていたのかもしれません。
いつかは終結が来るのです。それは治療の終了と一致するものではないことは頭では分かっていましたが今までのカルテの厚みを見ると様々なやり取りを想い出して合理的思考は停止してしまいます。
結局また3週間後に予約をとりました。通院に休みが取れる仕事が見つかることを祈って診察室を出ました。
長く時間がかかったので沢山の患者さんを待たせてしまいました。こんなに親身になって話を聴いてくれる主治医は他には探せないと思いました。申し訳なくてそして感謝の気持ちをもっと伝えるべきだったと思いました。