救急外来受診

夕方になり、ハサミが使えないことに気づき不安が増幅する。右手全体が重く痺れがあり感覚が分かりにくくなってきた。急に母の脳梗塞の時の事が頭をよぎり救急外来に受診することにした。タクシーに乗る。道路は渋滞。気持ちは焦る。夫の携帯に留守番電話を入れる。これでまた夫は機嫌が悪くなるだろう。でももう仕方なかった…。
救急外来で手続きのとき、名前を書いて下さいと言われ泣きたくなった。手に力が入らないので字がぐちゃぐちゃになる。もっと早くに来ればよかった。多分夜間だからかなり待つことになる。
内科医は1人体制だった。私の前の患者さんは重症で入院となったため医師が病棟に行ってしまいずっと不安を抱えたまま待ち続けた。午後8時…。まだ時間がかかると看護士さんから言われ病院の外に出て夫に電話をかける。「そっちに行こうか?」と言われるが一人で大丈夫だからと断った。診察がまだなことを告げ終わったら電話すると連絡する。多分夫は呆れているのだろう。申し訳ない気持ちと不安に泣きたくなる。
やっと名前を呼ばれ、私より少し若そうな医師に症状を話すが「命にかかわることではないから」「典型的な副作用とは思えない。ここで出来ることは痺れを止める薬を処方することだけです」とやや冷たい対応をされる。日中に問い合わせた医師とは違う人のようだ。最後には「内科医で心療内科の専門ではないので出来ることはない。平日に主治医に相談するのが良い。夜間や休日に開いている心療内科や精神科に行っても原因は分からないと思う」と冷たくあしらわれた。不安で涙が零れた。
救急の医師は疲れているのだろう。命に関わる患者を優先させ一人で様々なことをこなさなくてはならない。専門外のこともある。立場は分かっていたがもう少し穏やかに接してくれたら…と思った。不安を抱えたまま連休を過ごすことになる。その気持ちを受け止めて欲しかったのだと思う。
対症療法だが痺れ止めのビタミン剤が処方された。

3日分。その後の処方については連休明け主治医に相談するようにとのこと。