突然不安が降って来る

今日はデプロメールの服用時間が遅くなり体調不良。朝も昼も寒気がしてうずくまって横になっていた。外は半そでの人が歩いているのに。寒くて寒くて仕方がない。午後日が傾きかけてから、明日は母の退院で病院まで行かなくてはならないので、自分の用事を済ますために外出した。古裂やアンティークコットン、麻布などを少しずつ色を考えながら買う。糸を買うのを忘れた。来週、会社帰りに買うしかないな。時間が無い。休日を母の介護に使うから疲れて作業が出来ない。どうするか。頭を使って考えるしかない。
流行のリサーチのためにデパートや専門店街を廻る。もう閉店間際の店内を急いで記憶する。色、かたち、素材、コーディネート。母の日の前なのか、ピンク系の色の服がよく売れているように見えた。個人的にはピーコックグリーンや黄緑が気になる。素材はヘンプのような少しワイルドな麻とか逆に上質で細番手の綿麻。今年はニットに面白いものが多い。
追い出されるようにデパートを出て家路につく。休日の電車は空いていて座れた。こうして電車のシートに座りバッグを抱えていると母の病院へのお見舞いへ行くときの重苦しい気分が襲ってくる。息苦しくなりフルメジンを1錠飲み込む。明日は退院で、そして在宅介護がスタートする。私は明日家には帰れないだろう。また、あの寒くて居場所のない実家に泊まらなくてはいけないのか。辛かった。家族と居るのが。遠方だからと今日帰ってしまう弟が恨めしい。だんだん重たい不安が私の頭を一杯にして胸が苦しくなった。
母を支えなくてはいけないのは分かってる。でもあの家族と一緒に居ると本当に狂ってしまいそうなのだ。正気でいられなくなって安定剤でふらふらに心を麻痺させていなくては持たない。それが…辛くてたまらない。