夕方の予約。グループ展が無事終わったことを報告。会期中被害妄想が現れ、ルーランを持ち歩いたが、他の人に事情を聞いて、嫌われていると思っていた人は今苦しい立場にあり、誰に対しても辛く当たるのだということを理解したところ、妄想が修正され消えた。このように自分を取り巻く状況を正確に把握することで幻覚も修正できるのではないかと思ったと主治医に報告した。
話の途中で、ポケベルが鳴り、緊急の電話が入った。急を要しているらしく夜に来院するように話が進んでいた。面接中に電話が入ることは珍しくなく、特に不快に思うことはなかったが、今回の電話の時は、何故か自分と主治医の大事な時間を中断され、奪い取られたような気がして、重症らしい電話の主に対する嫉妬心のようなものが湧き上がって困った。この感情が収まらず、その後の会話がぎこちなくとりとめなく、以前話した話題に戻ってしまった。
主治医が、私の病気や服薬について理解してくれないことについて、また病院や医師に対する不信感について、主治医が話をしたいと伝えてみてはどうかと言われた。私は自信がない。夫は夫で私のことを心配しているのは分かるのだが、主治医と大人の会話が成立するだろうか?私は人が言い争ったり怒鳴りあったりするのがとても嫌だ。もし、夫と主治医がそういう状況になったら、気分が悪くなってその場を立ち去るかもしれない。でも、向き合わなくてはいけない大事なことだ。いつ、冷静に話を向けられるだろうか。