グループ展搬入当日だった。集合の11時にギャラリーに到着したのは、私一人だった。しかも作品が届くのは午後の2時から4時の間。その間何をすれば良いのか。
ギャラリーのスタッフ(全員女性)に挨拶したが、そのうちの一人がなんとなく私に対して冷たい態度をとるような気がして、被害妄想に苦しんだ。昼食後安定剤を飲みなんとか気分を抑えた。これから1週間、お世話になる人だ。あまりに辛かったらルーラン*1を飲むことも考えよう。
結局、自分の作品が到着するまで、他の人の作品の組み立てを手伝っていた。角を合わせてドリルで穴を開ける。無心になってネジを巻く。繰り返し続ける。これなら、自分から話をしなくても大丈夫だ。
3時ごろ、やっと作品が到着し、一緒に出品している夫の友人が手伝ってくれた。家の中では大きく感じたが、ギャラリーに置かれた自分の作品は少し貧相に見えた。昨年の作品を知っている方が、大きいほうがいいねと言われたので、少し安心した。
17日のレセプションパーティーは、今まではギャラリーで準備してきたが、今回から出品者が準備の殆どをしなければならなくなった。出品者の中で女性は私ひとり。期待されている役割は想像できる。上手く務まるとは思えない。まだ日はある。それまでに心の準備をしておこう。
明日は、展覧会初日。どんな反応があるのか、無いのか、不安な夜を過ごしそうだ。

*1:非定型抗精神病薬統合失調症の他、そううつ病やその他の精神障害の治療薬としても使われる。従来の定型抗精神病薬に比べ副作用が穏やか。