スタッフで昼食時、ストレスで脱毛した友人に相談されたという話を聞いた。普段から勝気で何でも出来る人でステロイドを使って治療しているのだと言う。相談されたスタッフは、薬は副作用もあるし、美味しいものを食べて体に優しくするようにと言ったという。もう一人のスタッフは、ストレスが引き起こしているから誰か信頼できる人、カウンセラーのような専門家にかかるほうが良いと言った。私は黙っていた。心の中では、病院で思い切り泣いたら回復するだろうと思っていた。スタッフには私の精神障害を知らせていないので話したくなかった。ただ、その人が、さまざまな人の意見に惑わされず、より適切な処置を受けられることを祈った。
夫は私のやるべきことを夕方の20分で済ませてしまった。すぐに行動の優先順位がつけられない私を見ていられないのだろう。夫は協力的なのだ。感謝しなければいけない。そして、こんなに負担をかけている。済まないと思いながら、自分の病気について未だにきちんと説明をしていない自分に嫌気がさした。夫の反応を見るのが怖いのだ。出会う前から精神を病んでいたことを話すのが、夫に嘘をついているようで苦しいのだ。