薬物療法継続を要す

夫に頼んで主治医の診断書を受け取りに行ってもらった。
診断書代は32条が適用されたので1050円(5%)だった。新規に診断書を頼めば大変な額になる。診断書を依頼して自立支援医療制度が適用されなかった場合、その後の受診に影響があるだろうと思った。
仕事から帰宅して主治医の書いてくれた診断書を読んだ。主治医が私について客観的にどう診断しているか、はじめて書面で読むことになった。
診断書には1.病名、2.発病から現在までの病歴、3.現在までの病状、状態像等、4.病状、状態像等の具体的程度、症状等、5.現在の治療内容、6.今後の治療方針などが細かく書き込まれていた。
私の病歴を細かく記してあるのを読んで、主治医との長い治療関係を振り返り、確実に寛解に向かっていることを実感した。初診の頃の私は医療に逃げ込むことが目的だったのだと思う。治療に後ろ向きな患者であった私を主治医は診察室という空間に避難させてくれた。不安に苛まれるときも、うつに沈むときも、そして幻覚や躁状態に苦しむときも、穏やかにあたたかく見守り必要に応じて控えめに介入してくれた。
私の病名は「うつ病エピソード」になっていた。統合失調症についての記載はなかった。あるいは本人が読むことを考慮して記載を控えたのかもしれない。
診断書の文面に主治医の誠意を感じた。直近の症状である過食を付け加えて書いてくれた事にも感謝の思いが湧いた。主治医の字を何度も読み返して不思議と安心感をおぼえた。
自立支援医療制度の申請のために、多くの精神疾患の患者が主治医の診断書を読むことになるのだろう。主治医が自分をどう診断しているか、どのように表現されているかで傷ついたり不安になる患者も多いのではないだろうか。そしてその診断書を含めてプライバシーの確保されない役所で手続きしなければならない苦痛を危惧している。
これから手続きされる患者さんたちが穏やかに手続きが済みますように、希望通りの申請が通りますように祈っています。