都精神研都民講座

東京都精神医学総合研究所が毎年都民向けに講座を開催しています。今年度のテーマは「うつ病」。第3回の講座を聴講してきます。分子生物学的にみたうつ病についてのお話だそうです。何か感じることがあったらまたここに書きます。
うつ病の分子生物学−新しい治療薬の開発を目指して−
平成17年度精神研都民講座
東京都精神医学総合研究所ホームページ
予想に反して結構来場者は多かったです。年齢層も様々。患者さんやそのご家族、研究者や専門職風の方も来ているようでした。
講演をされた加藤忠史先生は躁うつ病のホームページで知られた方ですが、今回の講座ではうつ病についての新しい知見についての解説でした。
加藤先生の講演要旨はこちら
うつ病治療について思ったより研究は進んでいるんだなという印象を受けました。臨床に応用されるまでにはどの位かかるのでしょうか。加藤先生は質疑応答の中で「アメリカでは新薬の開発までにあと10年で出来るだろうけれど日本ではそれから認可までにどの位かかるかわからない。政治に期待するしかない」と仰っていました。本当に日本で使えない薬剤が多いのですよね。韓国で使える薬が日本では使えない…厳しい制度を緩和させることは出来ないものでしょうか。人それぞれ効く薬が異なるので選択肢が増えた方が治る確率が上がって社会経済的にも良いことだと思うのですが。
(つづきは診察から帰ってから書く予定です)