自己矛盾と私の進む方向

いろいろ考えて仕事についてテーマを絞って話しました。それなのに泣いてしまい50分もかかってしまいました。話していて自己矛盾に気づきました。ぐるぐる同じところを回っている自分が居ました。なんて自分は愚かなんだろうと思うと絶望的になりました。
私はまた同じ間違いを繰り返すのでしょうか。私は方向感覚がなくなってしまったようです。何度も何度も同じ事を話していたようです。
次の患者さん、本当にごめんなさい。
先生、根気良く聴いてくださってありがとうございました。
追記です。私は今まで仕事を継続的に続けたいと願ってきました。ところが最近仕事をしているときも意欲を失ってしまい苦しくなってきました。あんなに仕事を切望していたのに…。
そして話しているうちに私は安定を求めているのにいつも不安定な環境に足を踏み入れていく癖があることに気づきました。最初に勤めた会社を辞めた本当の理由は体調の悪化でした。残業が続き社内での立場も生活も不安定で下血を繰り返すようになっていました。次に勤めた会社もやはり体調悪化が原因で休職したのです。やはり激務で不規則な生活に精神が異常をきたしたのだろうと思います。振り返れば安定を望みながら非常に流動的な仕事をしていました。午前中白と言っていたものが午後には黒で決定するような…安定とは無縁のだからこそ面白いと言えるのかもしれませんが。
ただ、今の仕事を急に辞める訳にはいかないのです。再び踏み込んだ道を戻ることは出来ません。きちんと責任を果たした上で次の仕事が確実でなければ。今度こそこのスパイラルを断ち切って自分の望む安定した、けれど面白みの無い仕事を選択しなくてはいけないと思いました。
仕事をしている時もしていない時のような不安が押し寄せてくるようになったのは、私のそんな矛盾が表面化したのだろうと思います。今までは病気を克服しようという気持ちが強く母の介護や夫の転職などに振り回されてもいました。やっと自分を見つめる時間が出来たのだと良い機会と捉える方がよいのでしょう。
「自分がホームレスになるような恐怖感」は決まって夕方に現れます。それを「取り越し苦労だと認識出来ますか?」と主治医は尋ねました。私は「そうは思えません」と答えました。いや、頭では、現実には、まだ近い将来そうなると決まったわけでもなく、診察が終われば会計を済ませ薬を買い、バスに乗って家に帰り、夕食の買い物も出来るのです。帰る家もあるし、貧乏でもやりくりしてるじゃないか…それなのに不安が襲ってくるのです。
主治医は長い長い私の話を根気良く聴いてくれる中で私の矛盾を気づかせてくれたのでしょう。私の進もうとしている方向はどうももと来た道のようです。同じ道を彷徨っているようです。立ち止まって自分の望む方角を落ち着いて探すことが先決かもしれません。
薬は睡眠リズムを整えること、それによって夕方の疲れをとることを考えました。主治医は現在処方されている薬は動かしたくないと言いました。安定していたら抗うつ剤から減薬をする予定だったのですが、このような状況では無理のようです。デプロメールの服用方法の変更と睡眠剤の頓服が提案されました。
自分の考え方の癖を修正するのはとても難しい。でもいまがその時なのだと思ってこれからの仕事のことを見つめなおしてみたいと思います。