満月

満月の日はいつもの喫茶店でキャンドルの火のゆらめきを楽しみながら心の整理をする。手帳に今の心境を書き綴ってみる。今の私は婦人科検診を受けようとすることで自分の女性としての在り方を振り返っているような気がする。女性として妻として娘として、そしてもしも母としての自分が有り得るとしたら…それが夢となって現れたのかもしれない。
この喫茶店の店主は女性。スタッフも全員女性。細やかな心配りがとても落ち着く。様々な女性の生き方があるだろう。私は自分の生き方をまだ選びとれるところにいることを忘れていたのかもしれない。まだ道は開かれている。そんな気がした。