穏やかに続けられるといいですね…

どくだみの花

今日は心療内科の通院日でした。予約は午前中の2人目。最初の患者さんは15分位で診察を終え、私の予約時間にはまだ15分早かった。朝の病院は慌しかったけれど、主治医の診察室だけは穏やかな空気が感じられた。
色々な患者さんがいる。私のように面接が長くなる人もいれば、先ほどの方のようにさっと終わってスッキリした顔で診察室を後にする人もいる。主治医はしばらく席を外しどこかへ行ってしまった。私の前を通り抜ける。私は小さく会釈して固まる…。メモは出来ていない走り書きを今まさに書き足していた。この3週間…長く苦しかった。
主治医は予約時間に戻ってきて一緒に診察室に入る。いつもの穏やかな笑顔。少し疲れているような感じもする。
まず最初に母の週末介護が3週間出来なかった罪悪感について話した。近づけば怒りの感情が沸き起こるのに、離れれば寂しさがこみ上げる。家族に対する愛情はアンビバレンスなのだろうか。他の人はどうやって折り合いをつけているのだろうか。私は母の側に居てやれない事を介護食やケアシューズを買うことで埋め合わせていたような気がした。
それからふたつの展示会を無事出来たことを話した。特に病院の展示は自分が癒されるようないい気分になったことを話した。
それにしても長くて感情の波が激しかった3週間だった。急に躁状態になってしまったり、落ち込んで泣いて帰ったり…。そんな中で私にとってブログのコメントの交流が危機的な状況を救ってくれたように感じると話した。ここに書き込んでくれたコメントに対しても、別のブログで書き込んだ事に関しても。中でも精神科の先生方のコメントやブログの記事に助けられたことは大きかったと思った。そのこころを省みると精神科の先生に主治医を重ねてみていたように思った。
「本当はその時先生に助けて欲しかったのです。でも先生とは診察での関係で、普段はお話しすることは出来ないから…先生に助けて欲しい気持ちを別の先生のブログで掬い上げてもらったのだと思います。本当は、本当は先生に助けてもらいたいんです」
今までずっとそう思ってきた。声だけでも聞きたい夜もあった。でも言えなかったことを白状した。
主治医は頷いて黙って聴いていてくれた。そして、ブログでの交流は混乱を招くこともあるかも知れないけれど、「穏やかに続けていければいいですね…」と微笑んだ。
また母との時間が再開する。仕事も難しくなってくる。色々な問題はあるけれど、今日は主治医への想いを話すことが出来ればよかった。「先生に治療してもらいたい」いや「先生と治療していきたい」ということをはっきり言葉に出来たのは今日が初めてだと思う。ずっと遠慮してきた。私がしがみつくのは先生が辛いだろうと思ったから。
今は言葉に出来て良かったと思った。これでここしばらくざらついた関係がすっきりしてくるだろう。治療に対する覚悟が出来たと思う。
最後に昨日展示していた小さな作品を主治医に観ていただいた。病院に飾ってある作品とよく似た黄色い作品。「写真で観るより柔らかい感じがしますね…」と感想まで頂いた。先生は迷惑だったろうか。少し気になったけれど、いつも「今度の面接まで耐えよう」と思って生きてきた。その成果を見てもらいたかったから。
時々言葉に詰まったり、涙ぐんだり、相変わらず私の面接は時間が掛かり今日も気がつけば45分も経っていた。ごめんなさい、また長くなってしまいました、先生。
主治医は私の想いを投げ込まれて疲労してしまうかなと思った。私も何故か主治医の疲れを引き受けたような感じがした。前回と同じように調剤を待っている間に強い疲労に襲われ体が重くなって眠り込んでしまった。また薬剤師さんに起こされてしまった。でも前回のような気の重さはなくて爽やかな目覚めだった。
改めて私とコメントを交わしてくださる方々に深く感謝します。それが治療的なものであるかどうかは分からないけれど私は救われている気持ちがします。ありがとうございます。