広島滞在も今日で終り。明日には東京に戻る。
親戚で宮島の海中花火大会を見に行った。音楽の演出が邪魔だったが、華やかな花火を海岸から眺めた。美しかったけれど、暗闇の中で私は何故か不機嫌だった。拘束される時間、走り回る子ども達。自分の時間が無くてプライバシーが保たれない合宿のような生活。段々疲れてきたのかもしれない。
顔の怪我は腫れは引いたが、目の回りが真っ赤に充血し、殴られたように見える。今日会った親戚には右半分が浮腫んでいるようだと言われた。誰も何も言わないけれど、やっぱり醜い顔だと思う。
私の不機嫌は、子供時代の自由な子どもの心が解放されて、今になってわがままな気持ちを抑えられないのだと思う。ここに来た記念にお土産をひとつ買いたかった。その時間も与えてもらえなかった。悔しくて子どものように不機嫌になった。子どもの頃の私なら、きっと我慢したに違いない。そして、今日も私は願いが果たせずに我慢して帰路につく。なんてばかばかしい話しだろう。それなのに、気持ちが落ち込むのは何故だろう。
東京に戻りたい。あの惨めな借家の狭い部屋に。